コラム「🐾成長のタイミング: 2匹のダックスフンドからの気づき」

支援員 吉本 方美

我が家には6歳になる2匹のダックスフンドがいます。今回は、彼らの行動から得た気づきをご紹介します。

🔹 我が家のわんこの紹介 🔹 

ダックスフンドはサイズと被毛のタイプで種類が分かれます。サイズはスタンダード、ミニチュア、カニンヘンの3タイプ。我が家には一番小さいカニンヘンの雌と雄の姉弟(私が勝手にそう決めています)がいます。小さいので仔犬に間違えられることがあります。ブリーダーさんのもとからずっと一緒で、離れたことがありません。

🔹 2匹の違い 🔹

 姉は冷静で要領が良く、野太い声で吠えます。弟は神経質で、遊びに夢中になっていても家族が見えないと気づくと甲高い声で叫びます。姉はおいしいものを見つけると弟を突き飛ばして奪い取ります。弟は驚いて奪われたことに気づかないことも。そんな2匹は、いつでも一緒に行動します。

🔹 お散歩 🔹 

天気が悪くない限り、毎日散歩に行きます。姉はにおいを嗅ぎながらマイペースに歩きます。弟は家を出た途端ギャンギャン吠え、円を描くように走り回り、人や車、他の犬にけたたましく吠えます。においは嗅がず、ただ前へ前へと進みます。問題のある行動に見えますが、私は「楽しそうだし、変えられない」と思い込んでいました。

🔹 それぞれの変化・成長 🔹 

最近知り合ったトリマーさんに、「弟君は興奮しすぎて制御できない状態かも」と言われました。そんな視点はなかったのですが、彼の普段の様子を思い返すと納得でき、散歩の仕方を少しずつ変えてみました。すると、車に吠えなくなり、人や犬を見つけても「大丈夫だよ」と声をかけると、以前ほど吠えません。馬のような走り方から、ゆっくり歩くこともできるようになりました。犬の6歳は人間で言えば40歳くらい。シニア期の前半です。そんな時期に、あきらめていた行動が改善されるとは思いませんでした。もちろん、うまくいく日もそうでない日もありますが、確実に落ち着いた行動が増えています。年齢だけではない、何かが変わったのだと思います。

成長のタイミングはそれぞれ違うこと。生きている限り、成長の機会はあること。そして、育てる側も一緒に成長しているのだと実感した出来事でした。