管理者 二宮 昌枝
あんどの小さなプランターにトマトとキュウリの種をまき、所さんが毎日水をやり、日光に当てて育てていたキュウリの苗に黄色い花が咲きました。時間をかけて続けていたからこそそこまで育ったのだなあと感激しました。
今回は、「生活力について」考えてみました。
私が支援級の担任をしていたころ、担任をしていた子たちに「くだものの皮をむく」ことを教えました。給食の果物には、りんごや梨、柿などが出ます。給食では皮付きのまま出されますので、子どもたちに一人一本ずつ果物ナイフを渡し皮むきに挑戦してもらいました。最初は実よりも皮のほうが厚くなってしまいましたが、少しずつナイフの扱いに慣れてくると皮を薄くむけるようになりました。時間をかけて獲得した力は、その後カレーライス作りのジャガイモの皮むきに応用できるようになり、家庭でもリンゴやジャガイモの皮をむいてくれるようになったと保護者の方から教えていただきました。
あんどでの活動では、一人ひとりの状況や課題を理解した中で、自分で選ぶことが大切であると考えています。自分らしく生活するために、現状⇒課題⇒解決策のサイクルを何回も経験してよりよい方法を身につけてほしいと思います。
周りを見て学んだり、助け合ったりしながら、生活を自分で組み立てられるようになることが、将来一人暮らしをするときに生きてきます。ごみの分別なども自立するうえでは重要です。
今から生活力の種をまき、ゆっくりと育ててきれいな花や、大きな実がなるように見守っていきたいですね。
